意味があるのかないのかよくわからないことばかりが積み重なり続けたここ数年
疑問やストレスを身体が感じるよりも速くとにかく処理し続ける
脳が脳であることを放棄したようなあの感覚
マルチタスク能力が高い自分と社会を呪った
とにかく止まらなければ大丈夫
という自己防衛から生まれたポジティブな信念をちいさな胸に秘め生きていると1通のメールが目に留まった
知らないアーティストのリリースライブ
ひとまずアルバムを再生してみると1秒目の呼吸から自分の脳に酸素が送られた
そして7月10日 渋谷WWW
正直セットリストは覚えていない
（「思い出してみる 君がどんな顔だったか」ってマッキーも言ってる）
ふたりのかげのとき壁面にひとりのかげが大きく揺れていたことは強烈に覚えている
何も介さず身体に入ってくる音と光は自分の中の何かを停止させた
時は経ち10月 1通のメールを送った
そこからはノッティングヒルの恋人みたいなテンポで事が進んだ
のも束の間突然静寂は訪れる
物語なんてそんなものだ
とはいえさすがに焦りも出てくる（仕事だから）
でも性格的にリマインドは苦手だ（でもやる 仕事だから）
あまり相手に余計な圧をかけたくない
何かの感覚に近い
そうだこれは片思いだ
思っていることをそのまま素直に伝えたいけど躊躇う
思い返せばそんな感じで煮え切らず失った恋もあったな、
それを時間が過去に変えてくれたように、2023年は2024年に変わり次第に薄れていく執着
はじめて顔合わせをしたあの日の夜、今年はじめてのウールコートを着たまだちょっと暑いような気もする体温が遠くなる
思い出す間隔が徐々に空いて、気づけば春が一瞬で来ては去ろうとしていた
そんなある日なんの前触れもなくアートワークは届いた
そこからは去年の6月を思い出すようなスピードのラリーが続きタスクを消化したが、脳は脳として機能していた
まさに今1stサンプルはプリント後の乾燥が終わり箱に詰められわたしの元へ向かっている頃だろう
なかなか痺れるスケジュールだけど、このブログをここまで読んでくれた愛すべき変わり者（がもしいたら）5/21(火)渋谷WWWで先行発売することを約束します
あの日わたしを停止させてくれたあの場所にコラボアイテムが並ぶことは片思いの成就ではない
恋愛感情とリスペクトはよく似てる
敬意を持てる相手とだけ仕事をしろ
最初からそんな選択はできないから、選択ができる人になるための毎日を積み重ねろ
新卒とは無縁すぎていつもと変わらない4月が終わろうとしているこのタイミングで新社会人と自分自身へ贈る言葉
