Girlとは?

きょうはとにかくバカにふりまわされた日だった。

本当に散々だ。

 

ぶつける先のないこの気持ちを葬るためにブログをはじめてみることにした

今はじめるならPRESS BLOGか?

と思って検索してみたけどクソの掃き溜めにするには眩しすぎてすぐに閉じた。

そもそも PRESS という単語が苦手だ

 

ブログをはじめるにしてもとくべつ書きたいこともない

ちょうどいいネタがないか携帯のカメラロールを遡ると2年前の自分が撮った写真がどれもこれも良かった

捉える角度にユーモアがある

あの頃の純粋な感性はどこへいってしまったのか

 

2年前のちょうど今ごろはCharles Chatonが生まれるきっかけになった会社のコンペに参加していた

 

 

もう無理だ.....

会社なんて辞めて大阪に移住して喫茶店のアルバイトでその日暮らしすると決めた

 

そんなときにはじめて近距離で社長が歩いているのをみかけた

写真でみていたせいか芸能人をみかけたような気分だ

最後の思い出に声をかけてみたくなった

とはいえとくに話題はない

 

 

今から5年前、プレスアシスタントのアルバイトとしてこの会社に入社した

入社早々ニューフェイスという理由だけで新丸ビルでやっていた音楽イベントで突然DJをさせられることになった。イジメだと思った。

でも先輩が、子供用の法被に手縫いで手作りの富士山を縫い付けたものを衣装として自腹で用意してくれた

これは愛だと思った。

 

そのイベントが終わり上司がみんなを車で送ってくれた

徐々に人が降り、運転席の真後ろに座っていたわたしが最後のひとりになってしまった

広めの車内にボブスレースタイル。沈黙が続いた。

 

“うちの会社はティーンブランドがないのでつくってください”

なにか話さなきゃと思って絞り出した一言がそれだった

 

“自分でつくれ”

 

自分のイマイチな投げかけを悔んだ

 

なんともいえない空気を乗せた車は246沿いで止まり、わたしは降りるときに思いっきりガードレールにドアをぶつけたが上司にその音は聞こえていなかったようだ

 

そのときにパワポの練習がてらつくったプレゼン先のない資料を思い出した

 

そうだ、置き土産にこれを渡そう

退職後も会社の動向をチェックして、万が一しれっとティーンブランドが生まれたらそのときは大阪から笑ってやろう

 

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これがその資料の中の1ページ

頭の悪そうな文章が今のわたしからしたらまっすぐで可愛らしい

 

もうあまり覚えていないけどたしか急いでその資料をとりにデスクにいき、その隙に見失った社長を走って追いかけてコロンバンビルのエレベーターホールで唐突に渡したんだと思う

 

その資料のせいでわたしは書類選考飛ばしのシード枠で会社のコンペに参加することになった

約半年のビジネス研修(ガチ)が待っているとは知らずに。

 

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これが最終役員プレゼン用資料の表紙

 

2017年11月29日 私のプレゼンが通ってしまった

 

合格者はなまえを呼ばれ前に出て、最後にそれぞれが今の気持ちを発表するという流れだった

視界には、”自分でつくれ” と言ったあの時の上司がいた

今自分がこの場に立っているきっかけについて名指しでその上司とのエピソードを語ったが、上司は記憶にないようだった。

 

通ったはいいけどなにからどうはじめればいいかわからない

とりあえずブランド名の商標でも申請するか

 

研修のときから

“万が一受かったらブランド名はぜったい「Ugh!」にする”

と決めていた

 

法務に申請を依頼すると、発音(読み)が某ブランドで登録済みとのことで却下されてしまった

 

 

困った もうなにも思いつかない...

 

この焦りを落ち着かせるためのヒントになる音楽が聴きたい

でもほぼ日本語ラップしか聴かない自分のライブラリには女性ヴォーカルの曲がほぼなかった

ガールズブランドのなまえを考えるBGMにSEEDAはあまりにも重すぎる

かといってリブロならやわらかさもあって良いというわけでもない

 

ひとまず今の自分のライブラリの中でいちばんかわいいカヒミカリィを再生してみる

 

ミニアルバムが2周半したときいちばん耳に残っていた "Chaton" という単語を拝借することにした

 

youtu.be

 

でももうひとつ単語を足して造語にしないときっと商標は通らない

 シャトンにこれ以上可愛らしい単語は重ねたくない

どうせなら頭文字合わせたい

 

そんな条件でたどり着いた単語が "Charles" だった

 

 Charles Chatonというなまえはそんな感じで生まれてしまった

 

子どものころなぜか自分のなまえの由来を何度も繰り返し聞いていた

 

“サッカー漫画のヒロインのなまえ”

ムーミンにでてくるミィに似てるから”

“拾ったときに名札がついてた”

“宇都宮の占い師に決めてもらった”

 

いつもこのどれかの答えがかえってきた

 

一度だけお母さんが

 

“お父さんが本当に結婚したかったひとがみーちゃんだったから”

 

と答えたとき、子どもながらになにかを察した

 

記憶が正しければ最期までお父さんからみーちゃんと呼ばれたことは一度もなかったと思う

 

なまえの由来なんてどうでもいいことだ

わたしもCharles Chatonもなまえの由来に意味がない者同士なかよくやっていきたいと思う